プロジェクトの成功とは、何でしょうか?
企業のビジネス変革が求められる中、プロジェクトの成功の定義は、今までの「期限通りに、予算内に、定義された範囲内で、成果物を提供すること」から、「労力と費用に見合う、価値を提供すること」へと変化しています。
顧客や企業にとって価値ある成果※1が得られない場合、たとえ期限通りに予算内で成果物を提供しても、プロジェクトが成功したとは言えません。
※1 例) 売上アップ、生産性向上、顧客満足度の向上など
それでは、顧客や企業にとって価値ある成果を提供するために、何が必要になるのでしょうか。これを明確にすることが、要件定義の目的です。
要件定義は、「ステークホルダーから要求(What)を漏れなく抽出し、内容を見極め、新たなビジネスやシステムを創造する要件として定義する」※2ことであり、業界・業種を問わず、ビジネスの上流工程で実施する共通プロセスです。
※2 出典:IPA「ユーザのための要件定義ガイド 第2版 要件定義を成功に導く128の勘どころ」
要件定義は、顧客のニーズの曖昧さ、情報の多様性と断片化、ステークホルダー間のニーズや期待の相違、要件の変動など、複数の要因が絡み合っていることが多いため、実行が難しいプロセスです。
当社では、ビジネスアーキテクトのコース体系のカテゴリ「ビジネス要求に沿った価値提供を確実にする要件定義」に、要件定義に関する各種コースを提供しております。
このカテゴリの中で、特に演習を中心とし、職場ですぐ適用するための要件定義の実践力を強化するコースを「要件定義トレーニング」としてご案内します。要件定義の工程で特に強化したいスキルに合致したコースを選択し、ぜひご活用ください。
業種・職種を問わず要件定義に従事される方、ユーザー部門として業務要件にたずさわる方、ベンダーとしてお客様の要求からシステム要件をまとめる方、マネージャーとして上流工程を取りまとめて案件獲得をめざす方、にお薦めします。
コース
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コース名
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日数
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PDU
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CTV089 |
(PDU)(CDU)要件定義スキル基礎‒ロールプレイによる要求の引き出し‒【バーチャル・クラスルーム】 要件定義は、ステークホルダー(顧客や経営層、開発者など)からの要求を引き出すプロセスは必須です。本コースは、要件定義プロセスの全体の流れと、要求を引き出すためのヒアリング手法についてロールプレイ形式で実践的に学習します。 |
2日 |
12 |
SPV103 |
システムのニーズ分析【バーチャル・クラスルーム】 要件定義は、事前に引き出したステークホルダーの要求を体系的に整理し、本質的な課題を抽出するニーズ分析が不可欠です。本コースは、ニーズ分析の具体的な進め方について解説と演習を通して学習します。 |
2日 |
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CTV090 |
(PDU)(CDU)ビジネスニーズに沿ったユーザー要件定義の実践力強化【バーチャル・クラスルーム】 顧客・ユーザーのニーズが曖昧な状態で要件定義を進めると、ビジネス視点や顧客・ユーザー視点の重要な要件が抜けてしまうケースが散見されます。本コースは、ユーザーストーリーを作成してユーザー要件を獲得するために必要な知識とスキルを、演習を通じて実践的に学習します。 |
2日 |
12 |
CTV091 |
(PDU)(CDU)上位ニーズから不断なく正確にシステム要件を定義する実践力強化【バーチャル・クラスルーム】 要件定義は、『ビジネスニーズに沿ったユーザー要件/業務要件を読み解き、それを正確にシステム要件へ落とし込む』ことを意識することが重要となります。本コースは、上位ニーズを正確に読み解き、システムに対する制約・条件などのシステム要件を過不足なく定義する手法を学習します。 |
2日 |
12 |