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株式会社 日立アカデミー

2024年3月5日企業からのお知らせ

Hitachi Academy Open Day アフターレポート公開

当社は、日立グループの人財育成を担うCenter of Excellence(CoE)として、「人財育成」と「個人の成長」を加速すべく、さまざまな学びの場づくりを推進しています。社員一人ひとりが「知」を磨くことで企業としての力を高め、社会課題を解決するイノベーションを生み、より良い未来の創造につなげる。「Hitachi Academy Open Day」はこうしたコンセプトのもと、年に1度、多彩なゲストを迎えて開催されているイベントです。

本年度は2023年12月に3日間に渡り開催。ライブ配信・アーカイブ含め、国内外の日立グループ従業員から12,000名を超える参加申込をいただきました。テーマは「Embracing the Future ~人類とAIの共存に向けて~」。世界に衝撃を与えた生成AI "ChatGPT"の公開(2022年11月)から約1年。その技術が日常からビジネス、医療、教育、さらには文化や芸術に至るまで、あらゆる分野に加速度的に広がるなか、私たちは今後さらに高度化していくであろう「AI社会」にどう向き合い、未来をどう切り拓いていくべきなのか。本イベントでは、AIに関わる各分野でトップランナーとして活躍する方々を迎え、発見と刺激に満ちたさまざまな講演やトークセッションを実施することができました。

本イベントの講演やトークセッションの内容をまとめたアフターレポートを公開しております。ぜひご覧ください。

Hitachi Academy Open Day アフターレポート特設サイト


ダイジェスト

■ AIがもたらすビジネス変革 ~日立Generative AIセンターと電通デジタルの取り組~

大木真吾氏、吉田順氏

(左) 株式会社 電通デジタル
ビジネストランスフォーメーション部門データデザイン事業部 ディレクター
大木真吾氏

(右) 株式会社 日立製作所 デジタルエンジニアリングビジネスユニットData & Design 本部長
兼 Generative AI センターセンター長
吉田順氏

ゲストは、株式会社日立製作所Generative AIセンターの吉田順氏、株式会社電通デジタルの大木真吾氏。お二人は10年来、ともにデータビジネスの支援や研究開発を続けるAI&データ分野の第一人者だが、両者のアプローチや発想には違いがあり、それぞれの強みを生かすことで新たなサービスを生み出しているという。私たちはChatGPTをはじめとするこの新技術とどう向き合い、どのように社会やビジネスに取り入れていくのか。生成AIの利用がやっと始まったばかりの日本の未来を描くヒントに富んだトークセッションとなった。

■ 驚異的な未来予測理論からのバックキャスティング ~人と機械が融和するAI社会への挑戦~

諏訪正樹氏

オムロン株式会社 執行役員 技術・知財本部長 兼
オムロン サイニックエックス株式会社 代表取締役社長
諏訪正樹氏

50年以上前に発表されたにも関わらず、21世紀前半までの社会シナリオを高い精度で的中させている『サイニック理論』。この未来予測を著したのがオムロン創業者、立石一真だ。創業者のDNAを引き継ぎ、未来からバックキャストして技術開発を行うオムロンが描く近未来デザインとは? 本講演では、オムロン サイニックエックス株式会社代表取締役社長・諏訪正樹氏をお迎えし、AIロボット技術の社会実装へ向け、彼らが日々どんな挑戦を続けているのかについて語っていただいた。

■ 飛躍する言語AI 進化を可能にした発想と残された課題

乾健太郎氏

MBZUAI客員教授 東北大学言語AI研究センター教授
理研AIP自然言語理解チームリーダー
乾健太郎氏

今社会のさまざまな場面で活用法が検討される生成AI。しかし、ChatGPTはいかにして私たちの言語を理解しているのだろうか。言語がわかる、使いこなせるというのはどういうことなのか。それを可能にした大規模ニューラル言語モデルのエッセンスとは何なのか。また、技術的・社会的課題として何が残されたままなのか。本講演では東北大学言語AI研究センターおよびアラブ首長国連邦 MBZUAIで研究を続ける教授・乾健太郎氏が登壇。「言語学」という分野から紐解く生成AIそのものの成り立ちなど、テクニカルなトピックについて解説していただいた。

■ 生産性を高める5つのステップ ~AIと脳科学の融合~

マージー・ミーチャム氏

Learningtogo Chief Freedom Officer
マージー・ミーチャム氏

本講演のプレゼンターは、教育や学習の分野で学習効率や生産性を向上させるための神経科学、およびその実践的応用を専門とするLearningtogoチーフ・フリーダム・オフィサー、マージー・ミーチャム氏。「ブレイン・レディ」と呼ばれる彼女が、人間の脳とAIを連携する方法と、それを生かして暮らしや仕事の生産性を向上させる5ステップの実践法を紹介してくれた。自分の中に眠るクリエイティビティを目覚めさせるために、本ダイジェストを一読しミーチャム氏からの提案を今すぐ実践しよう。

■ AIと共に生きる テクノロジーの進化と人間の幸せの未来

茂木健一郎氏、矢野和男氏

(左) 脳科学者 ソニーコンピュータサイエンス研究所 上級研究員
東京大学大学院 特任教授(共創研究室、Collective Intelligence Research Laboratory)
茂木健一郎氏

(右) 株式会社日立製作所 フェロー
株式会社ハピネスプラネット 代表取締役CEO 博士(工学)、IEEE Fellow
矢野和男氏

著書『生きがい』で日本文化特有の幸せの秘訣について著した茂木健一郎氏と、テクノロジーで幸せを可視化するハピネスマネジメントを提唱する矢野和男氏のクロストーク。両氏が共通して取り組む研究テーマは「近未来社会における人間の幸せ」。私たちはAIという最新テクノロジーとどう向き合い、人間が持つ根本的な欲求である幸福感にどうつなげていくのか。「データを使って人や組織をいかに幸せで生産的にできるか」を約20年に渡って研究してきた矢野氏の講演から始まり、さらに茂木氏が加わってさまざまな議論を深めていく機会となった。

■ 人間に残されたフロンティアを語る AIは「魂」を宿すのか

押井守氏

映画監督/アニメーション演出家/小説家/脚本家
押井守氏

急速に社会に浸透しつつある生成AI。自然言語で対話ができるという事実は、AIがツールとしての存在を超え、人間の知能へと限りなく近づいているような印象さえ受ける。本講演では、映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』等のアニメーション作品により世界中のクリエイターに多大な影響を与えている映画監督、押井守氏に登壇いただき、人間とAIの未来像について語っていただいた。押井氏のトークには、ニヒリズムとヒューマニズムとが混じり合った人間への強烈な批評性がある。ぜひ一読いただき、氏のメッセージを感じてほしい。

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※ChatGPTはOpenAI社の商標または登録商標です。
※その他記載の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

以上

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