2017年6月23日
2017年3月29日、フィリピン共和国(以下、フィリピン)のサン・ベダ大学(※1)でITを専攻する学生約40名が、当社社員の通訳により日立のプレゼンテーション施設(※2)であるイノベーションスクエアの見学に訪れました。
国土が約7,000の島からなるフィリピンでは、社会インフラ、行政、医療、教育などの分野におけるITの利活用が、重要な課題となっています。また、フィリピンは国民の平均年齢が23歳、人口が右肩上がりに増加している国。高校や大学においてIT人財の育成をめざした教育プログラムが実施されており、産業においても高い英語力を生かしたIT事業の発展が期待されています。
サン・ベダ大学ではITを専攻する学生に対して、世界各国を訪問しIT企業のテクノロジーとグローバリズムを学ぶプログラムを、定期的に実施しています。今回の見学は、サン・ベダ大学視察プログラムのコーディネーターである人財開発企業ITHURED社(※3)と当社社員との親交がきっかけとなり実現しました。
午前、午後の2グループに分かれ、イノベーションスクエアを見学。日立グループのデジタルソリューション事業をご紹介するプレゼンテーションを皮切りに、センシングテクノロジーを中心としたデモをご覧いただきました。人々の属性や動線から行動特性を分析する「Dashboard for Human Sensing」や、心電や脈波データから自律神経機能を評価する「疲労・ストレス測定システム」など、ご自身で体感できるプログラムでは楽しそうな笑顔が見えました。
中でも行動情報をモニタリングするシステムへの関心が高く、「屋外でも活用できるのか?」「バスや車などの交通施設への設置は可能か?」「サービス化されているのか?」「導入価格は?」などの質問が集中。具体的な内容におよび、通訳も必死です。
この背景には、フィリピンの都市部で社会問題となっている、道路交通渋滞や鉄道の混雑事情があります。センサーを路線バスなどに設置しリアルタイムに運行や混雑状況を把握することで、混雑緩和に向けた交通施策に活用できないか、などのアイデアからは、「社会インフラへのIT利活用」に対する、大きな期待が感じられました。
テクノロジーの仕組みを知ることに加え「テクノロジーをどのような課題に用い、いかに解決するか」という、ソリューション視点で考える姿勢を、学生達に体験して頂ける機会にもつながったように感じます。
大きく発展していくフィリピン。この国の学生は、世界の未来をも担う存在です。
今回のアテンドの経験は当社にとっても、海外の課題や先端テクノロジーの実用を実感する、貴重な機会となりました。
これからも当社は、さまざまなサービスでお客さまの人財育成を、ご支援してまいります。
(※1) サン・ベダ大学(San Beda College)(他社サイトページ)
(※2) 日立のプレゼンテーション施設(ハーモニアス・コンピテンス・センター)(日立製作所サイトページ)
(※3) ITHURED社(ITHURED Philippines Inc)(他社サイトページ)
日立 - IT事業 Facebook(他社サイトページ)
お問い合わせ