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株式会社 日立アカデミー

2018年6月20日

vol.1 AI、その未来を予測するイメージ

■話題のAI 注目のきっかけは?

 最近、急速にAIが注目されるようになったきっかけは、英国ディープマインド社が開発した「アルファ碁」が2017年、世界トップクラスのプロ棋士を破ったことです。囲碁は、天文学的な数の打ち手があるゲームなので、AIが人間に勝利するのはまだまだ先のことと思われていました。ところがこのニュースで、現実社会でのAIの利用の期待が一気に高まったのです

■AI第3次ブームのキーワードとは

 AIとはおおよそ「人間の脳が行っている知的な作業をコンピューターで模倣したソフトウェアやシステムで、人間の使う自然言語を理解したり、論理的な推論を行ったり、経験から学習したりするコンピュータープログラムなどのこと」とされています。
 AI は今や第3次ブーム。AI自ら学習しルールを見出す「ディープラーニング(深層学習)」※と画像認識※牽引しています。

※ディープラーニング:
人間が教え込むことなく、コンピュータが、大量のデータから自ら学習すべき特徴を抽出した上で、ルールやパターンを導出する技術です。人間の脳を模倣しており、例えば、点から線、線から輪郭、輪郭から部分、部分から全体像というように、対象を認識して概念を形成するときに、特徴を多階層化して高次の判断を可能にしています。
※画像認識:
画像や動画の中から対象物を認識して特徴を捉える技術です。従来は一枚絵で画像を捉えていたのに対し、背景から物体の輪郭や形状を分離・抽出して特徴を学習します。例えば、初めて提示された画像の中に対象物を含んでいれば、それが何なのかをパターンで理解することができます。

■能力を伸ばすには得意な部分を伸ばす

 AIが得意なのは、人間が教え込んだ膨大で広範囲の知識やデータから最も適した答えを導き出すことや、与えられた内容を学習し続け、成功への近道を教えてくれることです。ロボットにつなげば、作業もうまくなります。テニスならサーブやレシーブ、相手が打ち返す位置を予測することも上達します。しかし、複雑な運動の組み合わせを人間並みにこなし、試合に勝つまでには至っていません。
 AI=学習・精進し、疲れずに活動し続ける後輩、と考えると仕事を教える側のあなたが、活用の鍵を見つける可能性があります。

■どう使えるの?? 活用事例紹介 - 経理・事務編 -

図 活用事例メージ

 

 経理事務のアウトソーシングを受ける会社では、伝票の確認業務をAIに任せ、業務の効率化、処理スピードアップ、省力化を実現しています。
 AIが担当するのは、申請書類(モノやサービスを売ったり買ったりする際の決裁のための書類)と、その証憑書類(見積書、請求書、領収書の原本)との突合せ確認や、銀行口座の入金引当や出金処理データづくりです。現在の処理精度は80%程度まで達しており、AIでは判断できない残り20%を人間が担当しています。AIであれば適性でない申請パターン、処理ミス、間違えやすい申請者や取引先など、色々な組み合わせを自ら学習し、その結果を生かせるのでミスや不正の未然防止に役立ちます。
 「○○さんの接待伝票は認められません」など、AIに言われる日が近いのかもしれません。

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AI時代に欠かせないスキルのひとつ、データアナリティクス。
と言っても、実はデータの活用目的と前提環境によって、身につけるべきスキルも使用するツールもまったく異なります。
では、あなたの課題と環境に応じたベストプラクティスとは・・・?
詳しくは、下記イベントの展示とセミナーでご紹介します。ぜひご来場ください。

ラーニングイノベーション2018出展イメージ