2017年6月23日
2017年3月31日、フィリピン共和国(以下、フィリピン)の人財開発企業ITHURED Philippines Inc.(以下、ITHURED社)のChairman 西本 周平氏とPresident Raffy Abustan氏が、日本企業のITSS(*1)活用事例を調査するため、来社されました。 ITHURED社は、フィリピンにおけるIT企業向けの、ITSSを活用した人財育成コンサルティングサービスや、若手IT技術者と大学生向けのIT技術教育サービスを提供されています。
フィリピンは、国民の高い英語力と若く豊富な労働力を強みとし、今後ますますの経済成長が期待されている国です。IT産業の発展にも力を入れており、日本のIT企業からはオフショア開発/BPO(Business Process Outsourcing)の委託先とともに、グローバル人財育成の研修先としても注目されています。一方、フィリピンのIT企業においては、評価制度が曖昧である等の理由から離職率が高く、体系的な育成システムが完備されていないため、スキルの高いIT技術者が不足していることが大きな課題となっています。
ITHURED社は、IT企業における人財の評価や育成にITSSが有効であると考え、積極的に活用されています。しかし、フィリピンにおいてはITSSの活用事例が極めて少なく、活用時に直面する課題や、活用ノウハウなどを収集することが困難でした。そこで、活用事例の調査をとおして日本のITSS活用企業から生の声を聞き、フィリピンで活用する際のヒントを得るため、以前より交流があり、かつITSS活用の実績のある当社へのご来社につながりました。
当日は、当社の川端から、日本のIT企業のITSS活用事例として、職種定義やスキル診断結果に基づく人財育成計画の策定や、研修体系の整備について説明しました。特に職種定義とスキル診断に関心を示され多くのご質問を頂き、ITSS活用時の留意点等について活発な意見交換を行いました。
今回のご来社をとおし、「ITSSを活用して、フィリピンのIT技術者や学生を育成する際に大変参考になった」との感想を頂いております。当社にとっても、グローバルな視点を持ち、人財開発の視野を広めることができる貴重な機会となりました。引き続きITSSや人財開発に関して情報交換を行っていきたいと考えております。
これからも当社は、人財育成に関するさまざまな取り組みをとおしてお客さまのIT人財の活性化、ひいてはIT産業の発展に貢献すべく、ご支援してまいります。
*1 ITSS(Skill Standards for IT Professionals(ITスキル標準)):各種IT関連サービスの提供に必要とされる能力を明確化・体系化した指標。独立行政法人 情報処理推進機構より公開。
左から:当社 川端、ITHURED社 President Abustan氏、Chairman 西本氏、当社 川本
(※1) ITHURED社(ITHURED Philippines Inc)(他社サイトページ)
お問い合わせ